やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 耳・鼻・喉あれこれ

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胃とのど(喉)の異常感

2009,6,28

どの違和感を訴えられて、耳鼻咽喉科を受診される方は多数おられます。種々の検査を行っても、明確な原因が特定できないことも多く、この場合「咽喉頭異常感症」と呼ばれることもあります。

 最近この異常感の原因のひとつとして、胃酸の逆流が関係していることが指摘されるようになりました。病名は「逆流性食道炎」と言われ、もともとの定義は、胃から分泌される胃酸が食道に逆流して、食道の粘膜を刺激し、傷つけることで起こる炎症です。

 しかし、食道に明確な炎症所見がなくても同様の症状が起こるため、最近は「胃食道逆流症」(Gastroesophageal Reflux Disease:GERD)と呼ばれることが多くなりました。

 この疾患は15年ほど前まで、欧米人には多いが、日本人には多くないと考えられていました。しかし近年、日本でも注目され、その患者数が増加している疾患です。さらには、消化器症状のみならず、多彩な症状を引き起こすことがわかってきました。

[症状] 耳鼻科に関する典型的な症状としては、胸焼け、げっぷ、喉の痛み、違和感、不快感、嗄声(声枯れ)などがあげられます。時には、喉頭に肉芽といわれる腫瘍のような病変が発生する場合もあります。

[診断] 理想的には胃の内視鏡検査が確実ですが、耳鼻咽喉科だけでは、なかなかそこまで行うことができません。したがって、まず診断としては、咽喉頭の内視鏡による観察と症状の問診が中心になります。また最近は製薬会社による、この疾患の啓蒙活動も盛んで、たとえばFSSG 問診表 http://gyakusyoku.jp/condition/f-scale.html で症状からのセルフチェックも可能です。

[治療] 第一選択となる薬物療法は、胃酸を抑える目的で、最も効果が強いプロトンポンプ阻害薬[PPI]の内服です。ほかに六君子湯などの漢方薬なども使用されます。また、ストレスが誘因となることもあり、精神科的治療が併用される場合もあります。

 このように、胃や食道の病変は耳鼻咽喉科領域とも密接な関係があります。のどの異常感がある場合、このような疾患も念頭において、耳鼻咽喉科を受診してください

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