やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 耳・鼻・喉あれこれ

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夏かぜもいろいろ ~プール熱~

2006,6,25

雨も終わりに近づき、本格的な夏が近づいてきましたね。 夏に流行する感染症として、重要なものに「プール熱」があります。 今年の夏は、10年ぶりに大流行することが予想されています。 この「プール熱」、正式には「咽頭結膜熱」と言いますが、 プールの水を介して集団感染するケースが多いことから、このように呼ばれています。実際の感染経路はプールだけでなく、咳やくしゃみなどによっても広まります。

<症状とその特徴は?>
 「プール熱」は、4歳~10歳程度の幼稚園児から小学生に多く発症し、潜伏期間は約1週間とされています。一般の風邪は鼻水や咳の症状が出てから熱が出るのに対し、プール熱では突然高熱が出るのが特徴です。プール熱で併発する結膜炎は、目やにと充血が主な症状ですが、目の症状が軽度の場合も多くあります。

<診断は?>
 病因としては、アデノウイルスが感染源とされています。その診断には、臨床症状が重要ですが、確定診断には、最近、ラテックス凝集(LA)反応や酵素抗体(ELISA)法での抗原検出キットが市販されています。当院でもこれにより、確定診断を行っています。

<治療方法は?>
 残念ながら、アデノウイルスに直接効く特効薬はありません。対症的な、消炎鎮痛剤や解熱剤が処方の中心となります。症状に応じた対策と二次感染予防が大事です。
[二次感染予防として]
 ●まず、水分補給を‥‥脱水症状になりやすいので、水分補給が大切です。
  スポーツドリンクは水分と栄養を兼ね備えるので望ましいと思います。
 ●喉ごしの良い食べ物を‥‥のどが腫れて痛みを伴う場合、固いものが食べられない、
  食欲がない時はヨーグルト、プリンなどでもいいと思います。病気の時には、
  お子さんの望む食事を与えてあげてください。

<プール熱の予防法は?>
 ●手をよく洗い、タオルの貸し借りはやめましょう。
 ●水泳後の洗眼、うがい、シャワーに気をつけましょう。
 ●当たり前の話ですが、プール熱の患者さんへの接触は避けるようにしましょう。

<いつから学校や幼稚園に行ってもいいの?>
 熱やのどの痛み、結膜炎の症状が消え、2日経過するまで出席停止です。プール熱はほとんどの場合、10日前後で完治します。しかしプール熱を引き起こすアデノウイルスは、3週間前後、体内にとどまると言われています。他の人にうつさないためにも、症状が出てから3週間程度はプールに入らないようにしましょう。

<最後に>
 いずれにしても、診断の確定が重要です。この時期、お子さんで、高熱とのどの痛みがある場合は、積極的に医療機関の受診をおすすめします。

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