やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 耳・鼻・喉あれこれ

耳・鼻・喉あれこれ

耳がつまった感じ

2006,5,30

がつまった感じというのは、多くの人が一度は経験していると思います。医学的には「耳閉塞感」といい、風邪をひいて鼻がつまった時などが一例です。病気に関連している場合もありますが、山に登った時、潜水時、飛行機に乗った時、トンネルに入った際など、身体に圧変化が加わった時に生じることもあります。

 私たちは経験的に、つばをのみこんだり、あくびをしたりして、こうした耳閉塞感から解放されます。しかし、さまざまな耳の病気によって、長い時間、この閉塞感が続くことがあります。当院を受診される患者さんの中には、この症状で受診される方が非常に多いのです。耳閉塞感をきたす原因となる疾患は下記の通りです。

[外耳疾患] 耳垢栓塞、外耳道湿疹、外耳道真菌症、外耳道炎、耳せつ、外耳道異物、外耳道真珠腫
[中耳疾患] 耳管狭窄症、滲出性中耳炎、耳管開放症、肉芽性鼓膜炎、外傷性鼓膜孔、急性中耳炎、慢性中耳炎、耳硬化症、中耳出血
[内耳疾患]  低音障害型難聴、突発性難聴、メニエル病、外リンパ瘻、内耳炎
[その他] 聴神経腫瘍、脳梗塞、顎関節症、上咽頭腫瘍、上咽頭炎

 難しい病名ばかり並べてしまいましたが、つまり、原因となる病気がいっぱいあるということなのです。このうち、外耳疾患、中耳疾患の多くは、視診のみで、ほぼ診断がつきます。それ以外の疾患については、いろいろな検査が必要です。耳閉塞感を訴える患者さんの80%以上に難聴がみられるという報告がある一方、患者さんの多くは、難聴を自覚していません。したがって、耳閉塞感の診断の第一歩は聴力検査です。

 上記の疾患の中で最も頻度が高いのは、「滲出性中耳炎」だと思います。これは、耳管という耳と鼻をつなぐ管の働きの低下や炎症などにより、鼓膜の奥の中耳腔というところに液が貯まる病気です。幼児とお年寄りに多い病気で、各種治療により、一旦、症状を改善させることは可能ですが、再発することも多く、治療に時間がかかることも少なくありません。

 最近、「突発性難聴」や「低音障害型難聴」による耳閉塞感を訴えて、当院を受診される方が増加しています。これらの病気は、内耳という聞こえを感じる神経のレベルで起こっている難聴です。発症して3週間以上たつと、改善率が著しく低下するといわれており、治療の開始は早ければ早いほど治る確率が高いとされています。治療が遅れると、難聴が改善せず、耳閉塞感や耳鳴りが一生続く場合もあります。

 耳閉塞感といっても、耳垢がつまっているだけのことから、脳梗塞や聴神経腫瘍まで、原因はさまざまです。その症状が、2日以上続くような場合は、早めに医療機関を受診してください。

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