やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 耳・鼻・喉あれこれ

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治りにくい、ちくのう(副鼻腔炎)の話

2009,10,06

近、我々耳鼻科医の間でトピックスになっている疾患のひとつに「好酸球性副鼻腔炎」があります。患者さんの数は確実に増加傾向にあり、難治性のため、その治療に難渋することが多々あります。

 好酸球性副鼻腔炎の診断基準はいまだ明確になっていませんが、以下のような特徴をもっています。
1. ニオイがわかりにくく(嗅覚障害)なりやすい。
2. 鼻たけ(鼻茸)の合併が多く、鼻がつまりやすい。また、鼻汁 は粘性のことが多い。
3. 喘息を合併しやすく、鼻の症状と、喘息の症状の増悪と軽快が 相関しやすい。
 また、鎮痛剤などに誘発される特殊な喘息(アスピリン喘息) を合併することがある。
4. 抗生剤(マクロライド系)などの薬物治療が効きにくい
5. 手術療法が行われることが多いが、従来の副鼻腔炎に比べて、 著しく再発しやすい。

 この病気には、病態や病因など不明な点も多いのですが、何らかのアレルギー反応が関与していることは明らかです。ただ、鼻だけの病気というより、全身性の病気と考えたほうが良いと思われます。
 治療には長期のステロイドの内服や点鼻療法が必要です。しかし、まだまだ他科の先生には充分理解が浸透していない状況です。今後、この疾患が周知され、内科の先生とも連携して治療していく ことが必要となると思われます。

 また、患者さん自身も上記のような症状がある場合は、早めに耳鼻科専門医を受診してください

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