やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 耳・鼻・喉あれこれ

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舌が痛い(舌痛症の話)

2011,6,20

んとなく舌が痛い、ピリピリするなどの異常感を訴えられて、医療機関を受診される方が、近年増加傾向と言われています。もちろん、当院でもたくさんの方が受診されます。

<発症の原因>
その発症機序は明確に解明されていませんが、大きく分けて2つに分けられます。

1.特発性舌痛症
他覚的に舌に異常が認められず、また臨床検査でも異常が無いにもかかわらず、症状を訴えられる場合です。この場合がほとんどです。

2. 広い意味での舌痛症
原因がはっきりしている場合がこれにあたります。
・ ビタミン欠乏や貧血。
・ 入れ歯や歯列矯正具が口に合わず、物理的な刺激によって痛みが出たり、歯の治療に用 いる金属のアレルギーが原因になっている。
・ 味覚変化を伴っている場合には、血液中の亜鉛欠乏。
・ 口腔内乾燥症。
・ カンジダなどの口腔内の感染症。<

<突発性舌痛症の症状の特徴>
・ 中年以降の女性に多い。
・ 舌先から両側にかけてのヒリヒリするような痛み。
・ 症状が強く感じる割には、ものを食べてるとき、話しをしている時は痛みを忘れている。
・ 多くの舌痛症患者さんにドライマウスの訴えがある
・ 歯の治療をきっかけに現れることが多い
・ 精神的な動揺や不安で痛みが増悪する例がしばしば見られる
・ 几帳面で完璧主義の性格傾向が見られることがある
・ 舌がんに対する恐怖感が根底にある場合がある。
・ 独居老人に高率に発症するとの報告がある。
・ 更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調なども関係があると言われている。

<舌痛症の治療>
原因がはっきりしている広い意味での舌痛症の場合は、原因に対する治療が行われます。すなわち、ビタミン補充療法や亜鉛療法、歯科的な治療が行われます。またカンジダなどに関しては、抗真菌剤がよく使用されます。
問題は、原因がはっきりしない特発性舌痛症の治療です。
この治療には、あまり心配せず、悪い病気でないことを認識してもらうことが一番大切です。よくお話しすることですが、舌がんなどの悪い病気であれば、食事の際も痛みが消えないはずです。ものを食べている時に症状を忘れているような場合は、まず心配はいりません。治療には時間がかかりますが、根気よく治していく努力が必要です。発症から受診までの期間が短い人ほど予後が良いといわれています。
処方される内服は様々ですが、漢方薬が良く効く場合があります。また抗うつ薬、抗不安薬などの安定剤が処方されることも一般に行われています。

最後に
舌が痛い場合、もちろん見逃してはならないのは「舌がん」です。ご心配なら是非一度耳鼻咽喉科での診察をおすすめ致します。もし、それが特発性の舌痛症なら大きな心配いりません。じっくり治していきましょう。

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