やなぎだ耳鼻咽喉科(大阪府東大阪市西鴻池町)| 院長の部屋

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講習会に参加してきました

2016,11,22

広島1

11月12日13日、広島市で行われた日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会に参加してきました。この講習会は、1年に1回行われるもので、我々耳鼻咽喉科専門医取得者を対象に行われるものです。

一般には御存知ない方が多いと思いますが、厚生労働省の指導により、各診療科において新専門医制度が導入されようとしています。私たちは大学の耳鼻咽喉科室入局後、5年程度の臨床経験を経て、耳鼻咽喉科専門医試験の受験資格を取得しました。そして、研修記録と筆記試験、面接により専門医の合否判定を受けます。現在の合格率は70%程度となっているようです。簡単に言うと、この専門医の新たな資格取得をさらに難しく、すでに資格を取得している専門医資格の維持も難しくしようというのが新制度です。これにより、厚生労働省は医師の専門性と質の向上をめざすとしています。

広島2

日本耳鼻咽喉科学会はいち早くこの制度の導入を決めました。そして、専門医維持のためには、この専門医講習会の受講が望ましいというシステムを導入しました。これまで、私は北海道や東北で開催された場合を除いて、この講習会に毎年参加してきました。以前の会場はのんびりとして、思い思いの気持ちで勉強をしているという雰囲気でした。会場の座席もゆったりで、空席が目立ちましたが、今年はそれが一変しました。

日本耳鼻咽喉科学会の専門医は現在8000人程度だそうです。そのうち事前登録申し込みした人が2500名以上、さらに当日参加の方も多数参加されました。あらかじめ、確保されていた会場の定員は2000名程度でした。このため、主催された担当大学は、急遽、何キロも離れた広島駅駅前に、講演の中継会場を確保する事態となりました。広島市内のホテルも満杯で、呉市にホテルで宿泊を確保したり、カプセルホテルに泊まられた先生もいらしたそうです。また、新幹線、タクシー、バス等交通機関も大混乱となったようです。私も一旦取得した専門医資格をなくすことはしたくありませんので、資格維持のための努力は惜しみません。しかし、今回の劇的な変わりようには、びっくりしてしまいました。

広島3

日本耳鼻咽喉科学会はこのように制度の変更が行われましたが、様々な問題点があり、他の診療科目の2017年度の新専門医制度の一斉導入は見送られました。専門医機構は2018年に一斉導入をするとしていますが、まだまだ解決しないといけない問題は山積されているようです。現場は大混乱ですが、我々医師としては、決められたシステムにその都度、適切に対応していくしかないと思っています。

さて難しい話はさておき、今回、広島市は久しぶりの訪問となりました。会場の広島国際会議場は広島平和記念公園の中にありました。残念ながら、時間がなく広島平和記念資料館の見学はなりませんでしたが、原爆ドーム等の周辺散策はできました。オバマ大統領の訪問以後、広島市では、外人観光客が増加しているそうで、実際に多数の欧米人を目にしました。核問題を考える上で、広島市の重要性が大きく増していることを再認識しました。

急激に気温が低下し、上気道炎症状の患者さんが増加しています。その結果、急性感染症の患者さんが増加しています。さて、2016年もあとわずかになりました。みなさんも、良い新年が迎えられるように、体調維持に努力してください。

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