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かぼちゃ

事務長の部屋

くさま2

うかなり前の話になりますが、ここで瀬戸内海に浮かぶ素敵な小島について書いたことがありました。直島という島の話です。自然とアート作品とが調和し共存する、それはそれは素敵な島です。島内には、たくさんの作品が様々な場所に展示してあるのですが、その中でも特に人気の作品といえば、海岸沿いの桟橋の先と、フェリー乗り場の埠頭に“でんっ”と置かれている“水玉模様の巨大なかぼちゃのオブジェ”ではないでしょうか。ぎょっとするようなデザインや色使いの作品ですが、実に絶妙なバランスで島の風景にアクセントを与えていて、すばらしい風景を生み出しています。もちろん私もこの作品の大ファンです。

そんな不思議な魅力のかぼちゃですが、その作者である草間彌生さんの展覧会が大阪で開催されると聞き、かぼちゃとの再会を楽しみに中之島の国立国際美術館を訪問してきました。展覧会の期間中は、美術館全体がまるで草間ワールドに包み込まれたような雰囲気に演出されていて、例えばエントランスの自動ドアは赤の水玉模様に装飾され、美術館の内部では、ポスターや看板はもちろん、床やエスカレーターにまで赤の水玉が施され、上を見上げてみると、天井からも水玉模様のオブジェがいくつかぶら下がっていました。

クサマ

さて、チケット売り場での長い行列に並び終えると、エスカレーターに乗って1つ下の階へと降りていきます。すると、あのかぼちゃが見えてきました。直島で見たのと同じ水玉のかぼちゃが美術館のロビースペースのど真ん中に、どすんと展示してありました。直島にあるのと同じ黄色のかぼちゃですが、おなじ作品でも屋内で照明に照らされていると、また趣が違って見えますね。ここでは写真撮影が許可されていましたので、皆さんカメラや携帯を取り出して、一生懸命に撮影しておられました。さらに下の階へと進むと、いよいよ今回の展覧会場の入り口に到着です。この会場内にも2箇所ほど撮影可能な場所があって、皆さん同伴の方と一緒に写真を撮りあったり、おしゃべりしたりでわいわいがやがやと観覧しています。他の展覧会ではあり得ないような状況ですが、けっして嫌な雰囲気ではありません。作者の持つ個性とその作品が作り出す雰囲気が、皆さんを陽気にさせているのだと思います。会場内の皆さんは本当に楽しそうに作品を観覧しておられました。

さて、話は変わりますが、当院の待合室にも2枚のポスターを飾っています。1枚はジョアン・ミロ、もう一枚はマーク・ロスコという画家の作品で、二人とも著名なモダンアートの作者です。先ほどの国立国際美術館の大きな壁画は、ジョアン・ミロの作品です。当院では昨年の院内改装時に、以前のポスターから入れ替えを行ったのですが、今後も不定期ではありますが、時期が来ればまた新しい作品に入れ替えを行いたいと思っています。たった2点のポスターですが、違う作品と入れ替えることで、色々と雰囲気の異なった待合室を提供し続けていきたいと思っています。

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